※この記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。
自作PCのパーツの中で、最も軽視されがちなのが電源ユニットです。しかし電源ユニットは全パーツに電力を供給する基盤であり、品質を妥協すると動作不安定・パーツ破損のリスクが高まります。
「とりあえず安いものでいい」という考えが最も危険なパーツのひとつです。この記事では電源ユニットの選び方を整理します。
電源ユニットを選ぶ3つのポイント
① 容量(W数)
電源の容量は構成するパーツの消費電力の合計に対して、余裕を持った容量を選ぶ必要があります。容量ギリギリで運用すると電源への負担が増え、寿命が縮んだり動作が不安定になったりします(NVIDIA・AMD各公式サイト参照)。
目安として、各GPUメーカーが推奨電源容量を公式サイトに記載しているので必ず確認しましょう。以下は2026年5月時点の代表的な構成ごとの目安です。
| 構成 | 推奨容量 | 具体例 |
|---|---|---|
| 事務・一般用途(GPU不要) | 550W | Ryzen 5 9600X+内蔵グラフィックス |
| ゲーミング(ミドルクラス) | 750W | Ryzen 7 9700X+RTX 5060 Ti |
| ゲーミング(ハイエンド) | 850W〜1000W | Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070 Ti |
| クリエイター | 850W〜1000W | Ryzen 7 9700X+RTX 5070以上 |
迷ったら一段階上の容量を選んでおくのが鉄則です。将来的なパーツのアップグレードにも対応しやすくなります。
② 80PLUS認証のグレード
80PLUS認証とは、電源の変換効率(コンセントからの電力をPCで使える電力に変換する効率)を示す国際規格です。グレードが高いほど発熱が少なく、電気代の節約・電源の長寿命化につながります(価格.com参照)。
| グレード | 変換効率(50%負荷時) | おすすめ度 |
|---|---|---|
| Standard | 80% | △ 現在はほぼ選ばなくてよい |
| Bronze | 85% | △ 最低限の目安 |
| Silver | 88% | △ 流通量が少ない |
| Gold | 92% | ◎ コスパと性能のバランスが最良・迷ったらGold |
| Platinum | 94% | ○ ハイエンド構成や長期運用向け |
| Titanium | 96% | ○ 最高効率・価格も最高 |
一般的な自作PCであればGold以上を選んでおけば間違いありません。BTOメーカーの品質管理現場でも、Gold未満の電源は長期安定性の観点から推奨されていませんでした。
③ モジュラー式かどうか
電源ユニットにはケーブルの取り回し方式が3種類あります。
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 非モジュラー式 | ケーブルが全て固定。余ったケーブルをケース内に収納する必要あり | コスト重視・配線を気にしない |
| セミモジュラー式 | 必須ケーブルは固定、オプションは着脱可能 | コスパと配線のバランスを取りたい |
| フルモジュラー式 | 必要なケーブルだけ接続できる。配線がすっきりする | ケーブルマネジメントにこだわりたい |
見た目や冷却効率にこだわるならフルモジュラー式がおすすめです。不要なケーブルをケース内に詰め込む必要がなく、エアフローの改善にもつながります。
ATX 3.0対応について
2026年現在の最新GPUはNVIDIA RTX 5000シリーズなど、消費電力の変動が激しい構成が増えています。ATX 3.0対応の電源はこの電力変動への対応能力が高く、最新ハイエンドGPUとの相性が良いとされています(NVIDIA公式参照)。
RTX 5070以上のハイエンドGPUを搭載する構成では、ATX 3.0対応かどうかも確認しておくと安心です。
まとめ:電源ユニット選びのチェックリスト
- GPU公式サイトの推奨電源容量を確認する
- 推奨容量より一段階上(+100〜150W)の容量を選ぶ
- 80PLUS Gold以上を選ぶ
- 配線にこだわるならフルモジュラー式を選ぶ
- ハイエンドGPU搭載構成ではATX 3.0対応を確認する
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