※この記事は2026年5月時点の市場価格をもとに作成しています。パーツ価格は変動が激しいため、購入前に最新価格をご確認ください。
「自作PCって実際いくらかかるの?」
これは自作PCを検討している方が最初に抱く疑問のひとつです。そしてこの答えは、2026年現在かなり正直に言うと「思ったより高い」です。
前回・前々回の記事でお伝えした通り、メモリ・SSD・GPUはすでに大幅に値上がりしており、しばらくこの状況が続く見込みです。その現実を踏まえた上で、用途別の予算目安をまとめました。
【共通の前提】どの構成にも必要なもの
用途を問わず、自作PCには以下のパーツが必要です。まずこの共通コストを把握しておきましょう。
| パーツ | 目安価格 | 備考 |
|---|---|---|
| CPU | 2.5〜5万円 | 用途によって変動 |
| マザーボード | 1.5〜3万円 | CPUソケットに合わせて選ぶ |
| メモリ(DDR5 32GB) | 4〜6万円 | 高騰中・2024年比で約2倍水準 |
| SSD(1TB NVMe) | 1.5〜2.5万円 | 高騰中・追加購入は早めに |
| 電源ユニット(650W) | 1〜1.5万円 | 80PLUS Bronze以上推奨 |
| PCケース | 0.5〜2万円 | サイズ・デザインで選ぶ |
| CPUクーラー | 0.3〜1万円 | CPUに付属する場合もあり |
| OS(Windows 11) | 1.5〜2万円 | DSP版が比較的安価 |
メモリが特に高騰しており、DDR5 32GB(16GB×2)は2024年と比べて約2倍の水準です。これが現在の自作PC全体のコストを押し上げている最大の要因です。
① 事務・一般用途PC(目安:10〜14万円)
ブラウジング・Office作業・動画視聴など、日常的な用途をメインにした構成です。グラフィックボードは不要で、CPU内蔵グラフィックスで十分対応できます。
代表的な構成例
| パーツ | モデル例 | 目安価格 |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 9600X / Ryzen 7 9700X(内蔵グラフィックス搭載・グラボ不要) | 約3〜5万円 |
| マザーボード | B760M / B650M Micro-ATX | 約1.5〜2万円 |
| メモリ | DDR5 32GB(16GB×2) | 約4〜5万円 |
| SSD | NVMe M.2 1TB | 約1.5〜2万円 |
| 電源 | 550〜650W 80PLUS Bronze | 約0.8〜1万円 |
| ケース | Micro-ATX対応コンパクトケース | 約0.5〜1万円 |
| OS | Windows 11 Home DSP版 | 約1.5万円 |
概算合計:約12〜14万円
ポイント
- グラフィックボード不要なのでコストを抑えやすい
- メモリの高騰が全体コストに直撃するのが今の課題
- 将来的にグラボを追加したい場合は電源を650W以上にしておくと安心
② ゲーミングPC(目安:18〜25万円)
フルHD〜WQHD(1440p)でゲームを快適に楽しむための構成です。GPUが最大のコストになります。
代表的な構成例(フルHDメイン)
| パーツ | モデル例 | 目安価格 |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 9600X / Core i5-14400F | 約2.5〜3.5万円 |
| GPU | RTX 5060 Ti(16GB)/ Radeon RX 9060 XT(16GB) | 約5.5〜9万円 |
| マザーボード | B650 / B760M ATX | 約1.5〜2.5万円 |
| メモリ | DDR5 32GB(16GB×2) | 約4〜5万円 |
| SSD | NVMe M.2 1TB | 約1.5〜2万円 |
| 電源 | 750W 80PLUS Gold | 約1〜1.5万円 |
| ケース | ATXミドルタワー | 約0.8〜2万円 |
| OS | Windows 11 Home DSP版 | 約1.5万円 |
概算合計:約19〜27万円
ポイント
- RX 9060 XTは現在5〜6万円台まで下がっており、VRAM 16GBで今一番コスパが高いGPU
- RTX 5060 TiはDLSS 4対応でNVIDIA技術を使いたい方向け・約9万円前後
- メモリ高騰の影響で、数年前より全体で3〜5万円高くなっているのが現実
- WQHD(1440p)をメインにする場合はRTX 5070(約10万円前後)も選択肢に
③ クリエイターPC(目安:25〜35万円)
動画編集・3DCG・イラスト制作など、クリエイティブ用途向けの構成です。CPUのコア数・メモリ容量・ストレージ速度がポイントになります。
代表的な構成例
| パーツ | モデル例 | 目安価格 |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9700X / Core Ultra 7 270K Plus | 約5〜6万円 |
| GPU | RTX 5070(12GB)/ Radeon RX 9070 XT(16GB) | 約9〜11万円 |
| マザーボード | X670 / Z790 ATX | 約2〜3.5万円 |
| メモリ | DDR5 64GB(32GB×2) | 約8〜10万円 |
| SSD(システム用) | NVMe M.2 1TB Gen4 | 約1.5〜2万円 |
| SSD(データ用) | NVMe M.2 2TB | 約3〜4万円 |
| 電源 | 850W 80PLUS Gold | 約1.5〜2万円 |
| ケース | ATXフルタワーまたはミドルタワー | 約1〜3万円 |
| OS | Windows 11 Home DSP版 | 約1.5万円 |
概算合計:約32〜43万円
ポイント
- クリエイター用途はメモリ64GBを推奨するため、高騰の影響が最も大きい
- Ryzen 7 9700XはZen 5世代で動画エンコード性能が前世代から大きく向上
- RX 9070 XTはVRAM 16GBで10万円を切る価格帯になっており注目度が高い
- 動画素材・書き出し先のSSDは別途2TB以上を用意しておくと作業が快適になる
まとめ:2026年の自作PCの現実
| 用途 | 目安予算 | 主なコスト増要因 |
|---|---|---|
| 事務・一般用途 | 12〜14万円 | メモリ高騰 |
| ゲーミング | 19〜27万円 | メモリ高騰+GPU値上がり |
| クリエイター | 32〜43万円 | メモリ大容量化による高騰が直撃 |
数年前と比べると全体で3〜8万円ほど高くなっているのが正直なところです。それでも、BTOや既製品と比べると同予算でより良いパーツを選べるのが自作の強みです。
「予算はわかった。でも組み立てが不安…」という方は、ぜひ次の記事もご覧ください。
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